子宮のトラブルには子宮発育不良、子宮腺筋症、子宮筋腫などが含まれます。
子宮発育不良は幼児型子宮ともいわれ、先天性、遺伝性の要素が強いです。卵巣機能の低下を伴う方もいます。
子宮腺筋症や子宮筋腫は子宮内膜の器質的な異常です。子宮腺筋症は子宮の筋層内にできた子宮内膜症で、強い生理痛を伴う方が良くみられます。
子宮腺筋症や子宮内膜症は漢方医学では瘀血と考えており、 漢方治療が効果的です。
子宮筋腫は筋腫の大きさ、数、部位などによって治療が異なってきます。子宮筋腫は生理痛などの自覚症状がない方が多く、婦人科検診などで初めて見つかることもよくあります。
子宮筋腫があまり大きくなく、数が少なく、子宮の外側に向かっているものであれば、妊娠への影響は少なくあまり心配いりません一方、子宮筋腫があまり大きくなくても、子宮の内側に向かっていて過多月経や不正出血を伴えば、妊娠に大きな障害になります。
子宮筋腫がかなり大きい場合は手術を考える必要もあります。